【重さよりも重要?】ラケットの重心の話【卓球】
ラケットの重量を気にして用具を選び自分の思い通りの重量にしたのに、プレイしていると重く感じたり振り遅れてしまうことがある、という方は結構いるのではないでしょうか?
そんな時気にしてほしいのが「重心」の位置です。同じ重量のラケットでも重心がグリップ寄りにあれば振る際に軽く感じます。逆に。先端側だと振る際に重く感じます。
今回は、重心の位置がどのような影響を及ぼすかについて解説したいと思います。また、その調節の仕方についても書いていきたいと思います。
重心がグリップ側
メリット
- 重心が手元にあるため操作性が良い
- フォアとバックの切り替えがしやすい
- コントロールがよくなる
デメリット
- 重いボールを出しづらい
これは、単純な棒を振り回すことを考えた際に、短ければ小回りを利かせて起用に操作ができることと同じで想像しやすいと思います。同じ重さでも重心が手元にあれば操作性が良くなります。そのため、前陣で素早いプレーをしたい方や筋力に自信の無い方は、グリップ側に重心のあるラケットにするのがいいと考えられています。
一方で、遠心力を利用できない分威力が出しづらくなるというデメリットがあります。
重心が先端側
メリット
- 威力のあるボールを出しやすい
- 寄り回転が掛かる
デメリット
- 操作性が悪くフォアバックの切り替えが遅れやすい
- コントロールが難しい
重心が遠くなり遠心力を利用することができ、威力のあるボールを出すことが出来ます。そのため、フォア主戦で攻撃的な卓球をする方や筋力に自信のある方は、先端側に重心のあるラケットにするのがいいと考えられています。
一方で、振る時に重く感じるために操作性が悪くなるというデメリットがあります。
重心の調整方法
新調するラケットの重心を調整する方法
ラケットを購入する際にブレードの大きさを見てください。ブレードの大きいラケットは基本的に先端重心になりやすいです。フォア主戦の男子選手の使っているラケットは、この傾向が大きいです。例としては張本智和インナーフォースALCやフォルティウスFTなどが挙げられます。一方で最近は変わってきていますが、女子選手モデルのラケットはグリップ側に重心があることが多いです。
また、ラバーの重量を重くすれば先端重心に、軽くすればグリップ側重心にすることができます。
今あるラケットの重心を調整する方法
グリップ側⇒先端重心に
↓のようなサイドテープのようなテープを先端の側面に貼ることで簡単に重心の位置を調整できます。
先端側⇒グリップ側重心に
こっちは結構難しく、ラバーを変えたりしない場合にはラケットを削るか、↓のようなグリップテープを巻くのが方法として挙げられます
また、どちらの場合でもラバーの重量を変えることで重心の位置を調整することができます。
最後に
ラケットの重心に関してまとめてみました。いかがでしたでしょうか?重心を調整することでプレイが大きく変わる可能性があるかもしれませんので、ぜひ色々試してみてください。
ラケットの重量についてまとめた記事もありますので是非どうぞ。