ヤスクマの卓球Log

卓球が好きな大学院生のブログ。デュエプレや投資などなんでも書きます。

なろう系は願望の具現化すぎて虚しくないか?

皆さんはなろう作品を知っていますでしょうか?

有名どころだと「異世界はスマートフォンとともに。」とか「転生したらスライムだった件」などがあります、小説家になろうというサイト発の小説やアニメです。今期のアニメだと「神達に拾われた男」ですね。

で、このなろうで受けるジャンルとして、異世界転生』『チート』『ハーレム』が中心となっています。これらの特徴は、

  • 異世界転生ものなら、転生前は引きこもりとかニートとか社畜とか人生があまり上手くいってない人
  • 主人公は何の努力もなく強力な能力を得て、周りの人から称賛される。必要に応じて世界の文明を落とす
  • 主人公は負けない。下手すりゃピンチもない

などが挙げられます。↓は昔の記事だけどよくまとまってます。

fuura0925.hatenablog.com

 とまあ、なんというかストレスフリーで甘ったるい小説ですね。直観としては、これらは作者の願望がストレートに表れたものであると考えられますが、実際は違います(違くないものもあるかもだけど)。じゃあ何なのかというと読者の求めるものです。実際転生スライムとめっちゃ売れてますしね。

 

ではなぜ読者がこれらを求めるかというと、現実でストレスを抱えていて主人公に自分の救いを求めるからなんですね。だから物語の主人公は読者の願望を具現化したものになるわけですね。

 

オタクの願望の具現化で気持ち悪いという意見も多いですが、僕はそうは思いません。創作物は多かれ少なかれこういう要素を孕んでいるものですし。なんなら水戸黄門とかほぼなろうでしょ(暴言)。

 

でも、願望の具現化がストレート過ぎて、こういう作品を見て瞬時的には気持ちよくなれるかもしれないけど、そのあと虚しくならないのかなと思うんです。だって現実は異世界ではないし、チート能力があるわけでもなく、努力なしでは成功しないわけですし。

 

今期アニメの「神達に拾われた男」なんか凄いです。主人公が永遠にヨイショされます。主人公は、現実で肯定されたいという我々の願望が生んだ悲しきモンスターなわけです。是非今期アニメ「神達に拾われた男」をご覧になってください、とても面白いそして虚しいです。

 

以上長々と書きましたが、「神達に拾われた男」の宣伝でした。