【今日の学び】日中貿易は赤字じゃない
今日、デフレの正体という本を少し読みました。
この本は2010年の本であり少し古いのですが、その中に興味深い情報がのっていました。その内容は、「日中貿易では日本が黒字であり、中国の経済が沈めば日本は大きな打撃を受ける」というものでした。
日本は中国から食品や繊維など様々なものを輸入をしており、身の回りにはmade in chinaであふれています。また中国は成長著しく日本は圧倒されていて、貿易収支は赤字だと思っていたため意外でした。
2021年現在はどうなっている?
上の本は2010年のものだったの、それから10年経って状況はどう変化したのかが気になりました。そこで日中貿易収支を調べてみると下のサイトが見つかりました。
貿易収支に加えて経常収支が載っているのですが、どちらも基本的に黒字になっています(貿易収支の2012~2016が赤字なのは、円安の影響のようです)。
これまた2018までしか載っていないので、財務省HP「貿易統計」からデータを取り出し2020年までの貿易収支を計算しました。
円安の影響がなくなり2020年では+つまり黒字になっていることが分かります。
ここで注釈の香港を含むと書いてありますが、これは非常に重要です。香港に対して大きな貿易・形状黒字を生み出しているため、加えないと大きな赤字になります。貿易でも投資でも香港を経由して中国と取引することが多いため、香港を加味することは対中貿易を語るうえで不可欠であるそうです(これは上の本&サイトでも指摘されています)。
日本の経済力は世界において大きなものであるということが理解できますね。イメージだけでなくデータを見ることの重要性を強く感じました。