ハッドロウSK レビュー・評価 【やさしい7枚合板】
今回は以前使っていたバタフライのラケット、ハッドロウSKのレビューをしたいと思います。大学時代に2年ほど使用していました。割と好印象のラケットです。
僕の卓球レベルは中級で割とボリューム層だと思います(中高部活6年&大学ではサークル)。
貼ったラバーは
F:ファスタークG1 特厚
B:ラクザXソフト 特厚
で、FLを使用しました。
はじめに
ハッドロウSKはバタフライから発売されている木材の7枚合板ラケットで、ハッドロウシリーズの一つになっています。ハッドロウシリーズは高級感のある木材ラケットとして売り出されているのですが、バタフライの木材ラケットは発売以前に存在したSK7などが有名なこともあり、使用者はあまり多くない印象です。
このハッドロウSKは、ホームページには「回転量の多いドライブや安定感のあるプレーを求める選手におすすめ」と書いてあります。
価格:¥9500+税
板厚:6.4 mm
平均重量:85 g
合板構成:木材7枚
です。オーソドックスな7枚合板です(少し軽め)。それではレビューいきましょう。
重量
重さは86 gの平均重量に近い個体を購入しました。7枚合板にしては軽く、両面にスピン系テンションを貼っても、重量を抑えられるのは結構いいですね。
攻撃系技術
基本打ち
打球感が柔らかく球持ちがよくて木材らしくて素晴らしいのですが、これ7枚なのか?と思うほど弾みません。この段階で前陣向けなのかなと感じました。これ5枚合板でもいいのでは感もあります。
ドライブ(対上)
安定感の一言に尽きます。7枚合板らしい破壊力は期待できません。5枚合板に少し弾みをプラスしたのかな?という感じです。回転量も並ですが、他の7枚合板に比べたら掛けやすく高いレベルのボールは打てます。ただ飛距離は出ないので、前陣から中陣で連打をして相手を振り回すのがいいのではないかと思います。
ドライブ(対下)
球つかむので安定感をもって相手コートに入れられます。一発で打ち抜くのは厳しいかなという感じです。この点はコントロールで勝負ですね。やっぱり7枚らしさはないですね。
スマッシュ
飛距離は出ないのに破壊力出せます。これ謎です。スマッシュは本当にやりやすく、はじいて欲しい時には、弾いてくれます。この点、ミート系を多く利用する初心者層にはお勧めできるのかなと感じました。
守備系技術
ブロック
安定感は出せますが脅威のあるボールは出しづらいです。ただ弾まないことを利用して、長短でボールに差をつけて相手を翻弄することができます。
カウンター
結構ネットにかかりやすいイメージです。ミート系のカウンターはしやすいですが、ドライブ系のカウンターは、ラバーにもよるけれども並です。
サーブ・台上など
サーブはなんか掛けづらく感じました。なんででしょうかね?しならないからかな?柔らかくてボールをつかんでしまうからですかね。
台上技術はやりやすいです。特に弾くフリックがやりやすかったのですが、スピードが出づらいのでコースで攻めるのが大事ですね。
まとめ
全体として安定感のある攻撃を前中陣で行う選手にはおすすめできるのかなと思います。バランスの取れた良いラケットですが、上級者には物足りないと感じられてしまうだろうと思います。7枚合板らしさはないので5枚合板で十分かなとも思わないでもありません。ですが、良いラケットではあるので、初中級者でプレーに安定感を出したい人はぜひ試してはいかがでしょうか。